クリスマスカード総括
99年の「硝子の摩天楼」以来、
今回で8回目となったクリスマスカードプレゼントは、
比較的初期の頃の作品の印象に戻しつつ、
最新の3DCGを使った質感の向上を図っていました。
全体の配色は「硝子の摩天楼」、
構図やストーリーは「星のかけら」を継承しています。
欲を言えば、
作品の真ん中にある建物の中にも、
何かを入れたかったところでした。
この作品はほぼ全面が3DCG制作ですが、
煙突の煙は写真合成、
雪と電飾はPhotoshopによる手書き合成なんです。
少ない時間での制作でしたが、
久しぶりに持てるものを出し切った。
「ある森の中」は、
そんな作品です。
カードの用紙選び
せっかくいい作品、
そしていいプリンタをそろえたわけですから、
今回は紙選びもまた一からやり直しました。
ここ数回のカードプレゼントは、
Canonの「フォト光沢ハガキ」を使っていましたが、
新しいプリンタとはインクの相性が合わなかったこともあり、
EPSONの「写真用紙(絹目)」と
Canonの「プロフェッショナルフォトハガキ」の2つを買って、
両方プリントして比較しました。
EPSONの光沢紙が手に入らなかったのもあるのですが、
やはりクリスタル作品には光沢紙が一番いい!
という結論になりました。
絹目の細かいキラキラ感も捨て難かったんですけどね。
特に今回の「ある森の中」は、
クリスタル感が大切だったので、
この紙で正解だったと思います。
・・・紙によっても、
作品の印象って変わりますからね。
顔料インク
今年も無事に、
Camelliaサンタの役目を果たしました。
サマーカードのときは1ヵ月以上も遅れてしまい、
このままだとクリスマスカードも遅れる恐れがあっただけに、
間に合ってよかったと思います。
今回、念願の「顔料インクプリンタ」を導入して印刷しました。
5年ぐらい前に「MC-2000」という耐久性のある顔料インクを使うプリンタが登場してから、
なんとかこれを使って作品をプリントしたいと思っていましたが、
ようやく実現できました。
このインクは直射日光の当たらない、
そしてフレームなどに入れてできる限り空気を遮断した保管をしておくと、
通常では持って10年程度といわれているものが、
80年は色褪せることがないというもの。
アートの作家としては、
ぜひこのインクでプリントしたものをプレゼントしたかったのです。
カードプレゼントにご応募いただいた方、
ありがとうございました。
できるなら末永く大切に保管してください。